未来へ続く地球社会を 明るい社会づくり運動がオンラインでSDGs講演会

SDGsの現状とパートナーシップによって取り組みを進める重要性を語るPECとやまの堺事務局長

立正佼成会が協力団体として参画するNPO法人明るい社会づくり運動(明社)による「SDGs(持続可能な開発目標)講演会」が9月4日午後、オンラインで開催された。テーマは『SDGsを学ぶ――未来へ続く地球社会をめざして』。全国の運営会員や賛助会員ら53人が参加した。

当日は、秋葉忠利理事長のあいさつに続き、一般社団法人環境市民プラットフォームとやま(PECとやま)常務理事の堺勇人事務局長が講演した。

この中で堺氏は、SDGsの意義、17の目標と169のターゲットを詳述した。日本のSDGs達成度は、163カ国中19位だが、ジェンダーや環境に関する目標が最低評価となっており、深刻な課題になっていると説明。各ターゲットには数値目標が設定されているものもあり、「SDGsの達成を漠然と目指すのではなく、数値の変化を計りながら具体的な取り組みを進めていく必要がある」と述べた。

さらに、一人ひとりのSDGsとの向き合い方に言及。「今だけ、自分だけ」という自分本位の言動を見つめ直し、「自分も、周りも、未来も」という包括的な視点に改めることが重要と強調した。その上で、目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」に触れ、2030年までの達成に向けて、「明るい社会づくり運動にSDGsを取り入れ、さらなる活動の広がり、進化につなげて頂きたい」と語った。

この後、参加者との質疑応答が行われた。

なお、講演会に先立ち同日午前には、「明社推進連絡会」が行われた。同連絡会は、全国都道府県会議から名称が変更されたもの。全国の推進協議会の代表ら33人が参加し、地域社会で明社が果たす役割と具体的な活動についてグループ別に話し合った。