沖縄で「第30回祈りと平和の集い」 戦争犠牲者に哀悼の誠捧ぐ

参加者全員が黙とうにより慰霊の誠を捧げた(沖縄教会提供)

『沖縄から世界へひろげよう 平和の祈り』をスローガンに、終戦記念日を迎えた8月15日、立正佼成会沖縄教会が加盟する「沖縄宗教者の会」による「第30回祈りと平和の集い」が、糸満市摩文仁の沖縄平和祈念堂で開催された。新型コロナウイルス感染症の流行で一昨年、昨年と中止されていたが、今年は「沖縄本土復帰50周年」の節目で、同集いも30回を数えるため、感染対策を施した上で規模を縮小して3年ぶりに行われた。当日は、沖縄教会の長沼克宗教会長をはじめ、加盟教団の代表者、来賓ら70人が参列した。

集いでは、沖縄県神社庁の渡慶次馨庁長の「開会のことば」に続き、カトリック那覇教区のウェイン・バーンド司教が登壇し、「平和への祈り」を執り行った。

護国寺の名幸俊海名誉住職による鐘の音に合わせて全員で黙とうした後、仏教、神道、キリスト教、新宗教など各宗教宗派の宗教者らによる代表献花が行われた。次いで、玉城デニー沖縄県知事が来賓あいさつに立った。玉城知事は、戦争犠牲者を悼むとともに、コロナ禍の中であっても宗教宗派を超えて参集し、平和祈願ができたことに謝意を表した。