「バチカンが、ラマダンに際して『悲喜を分かち合おう』と題したメッセージを発表」など海外の宗教ニュース(海外通信・バチカン支局)
教皇 カザフスタン訪問の意向
ローマ教皇フランシスコはこのほど、カザフスタンのトカエフ大統領とオンラインで会談し、9月に首都ヌルスルタン(旧称アスタナ)で行われる予定の「第7回世界伝統宗教指導者会議」に参加するため、同国を訪問する意向を表明した。バチカンの公式ニュースサイトである「バチカンニュース」が4月11日に伝えた。
バチカン報道官のマテオ・ブルーニ氏も、同様の内容を明かしている。世界伝統宗教指導者会議は、1986年に教皇ヨハネ・パウロ二世が世界の諸宗教指導者に呼びかけて、イタリア中部にある聖都アッシジで開催した「世界平和祈願の日」の精神を継承するもので、2003年にアスタナで第1回大会が開かれた。この時は、2001年に発生した米国同時多発テロ後に懸念された世界の「文明の衝突」を克服し、諸国民の調和を促進することが目的だった。第7回大会は、『パンデミック後の人類の社会的・霊的発展における世界の伝統宗教指導者の役割』をテーマに開催される予定だ。
(宮平宏・本紙バチカン支局長)
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