「アフリカへ毛布をおくる運動」特設サイト開設 最終年の今年も真心を込めて

アフリカへ毛布をおくる運動」の特設サイトが3月15日に開設された。同運動推進委員会(JBAC)のウェブサイト上に設けられ、現在、同運動の取り組みの内容や、毛布を手にしたアフリカの人々の様子などが分かりやすく紹介されている。

38年間続いた同運動は、今年で終了する。アフリカでの毛布の必要性は依然高いものの、近年の膨大な難民の発生で均質な毛布が大量に必要になり、困窮者への包括的な支援のあり方も求められるようになるなど支援環境の変化が主な要因。一方、最後となる今年の取り組みを通して、同運動が育んできた平和への願いや「同悲」といった精神性、行動力(菩薩行)の大切さを認識し、今後の支援活動に生かしていきたいと考えられている。

特設サイトの開設は、3月1日から始まった最後の収集キャンペーンに一人でも多くの人に参加してもらうための広報活動の一環。5月31日までのキャンペーン期間を通じて、日本国内で啓発や収集に携わってきたボランティア同士がつながり、取り組みを通して得た学びや喜びを分かち合うとともに、世界情勢やアフリカの課題を共有することで、新たな支援の形を考える機縁にしたいとの願いが込められている。

「アフリカへ毛布をおくる運動」の最後の毛布収集キャンペーンを推進するため、特設サイトが開設された(※クリックして拡大)

サイトには五つのコンテンツが用意されている。動画配信サービスを利用した「アフ毛ちゃんねる」では、毛布を受け取るアフリカの人々の暮らしなどを紹介する映像作品を掲載。日本からの配付隊に同行したスタッフが現地で出会った人との思い出を語る映像や、毛布を実際に購入し、メッセージを縫い付ける様子なども視聴できる。

「フォトギャラリー 心をつないだ運動の記録」として、同運動の取り組みの歴史を写真で振り返るコーナーが設けられている。

このほか、長年同運動の啓発や毛布収集に携わってきた日本国内の協力者に、運動にかける思いや取り組みを通したエピソードを語ってもらうインタビュー企画が順次更新されていく。

さらに、サイトを訪れた人々の交流の場として、「みんなの声」と題した投稿ページを用意。自らが書いた毛布のメッセージや梱包(こんぽう)作業の様子、啓発用に作ったオリジナルポスターといった運動に関わる写真や、『あなたにとって身近なアフリカは』『アフリカで連想するもの』『アフリカの人々へのメッセージ』などをテーマにしたコメントの投稿を募集する予定だ。

同サイトの開設期間は5月31日まで。

◇「アフリカへ毛布をおくる運動」ウェブサイト https://mofu.org/
◇特設サイト https://mofu.org/end-campaign/