「六花の会」オンライン仏教経営者塾 九星気学を基に心構えを学ぶ
仏教精神を生かした経営を目指す立正佼成会会員(有志)のネットワーク「六花(りっか)の会」が2月12日、オンライン仏教経営者塾を開催した。経営者、個人事業主の会員75人が参加した。
当日は、同会顧問の國富敬二理事長のあいさつに続き、日本茶の製茶問屋を営む静岡教会の支部壮年部長(56)が体験発表を行った。
支部壮年部長は昨年のオンライン仏教経営者塾で、大手ファストフード企業が毎年、商品の原料となる鶏の供養を行っていることを知り、自らも「事業の大本」を見つめて感謝を深めるため、茶の供養を行ったことを紹介。自然の恵み、取引先など関係者に深謝することで、コロナ禍で経営環境は厳しくても、気持ちを前向きに切り替えられたとし、「お客さまが笑顔になり、幸せになるお茶づくりを目指し、チャレンジ精神を持って経営に臨みたい」と語った。
この後、秀島康郎参務(高知教会長)が『令和四年 壬寅(みずのえとら)五黄土星の年の運気――九星気学からみる経営者が心すべきこと』をテーマに講演した。
秀島参務は、「九星気学」は人々が精進目標を立てるための補助的手段であり、菩薩行を促進する一助として活用するものと説明。その上で、今年は「壬寅 五黄土星」の年にあたり、十干(じっかん)の「壬」は「大本、根幹、基本」、十二支の「寅」は「手を合わせる、助け合う、約束する」、九星の「五黄土星」は「原点に戻る、支配、責任」といった意味があると解説した。
これを踏まえ、今年は『感謝を忘れない』『大本を見つめよう』『人に力を貸そう。協力を惜しまない』『責任逃れをしない』『想定しない変化に遭遇しても、ブレない心』の五つをテーマに掲げることが大切と述べた。
また、コロナ禍の影響で経営を取り巻く環境が変化し、さまざまな不安や迷いが生じやすい今こそ、「会社の定款や創業の精神といった『大本』に立ち返ることで、自社の果たすべき役割が明確になる」と語った。