石原元都知事が逝去 訃報を受け庭野会長が弔電

庭野開祖と親交のあった石原元都知事

立正佼成会の庭野日敬開祖と親交があり、「明るい社会づくり運動」全国協議会(当時)の第4代会長を務めた石原慎太郎元東京都知事が2月1日、逝去された。89歳だった。訃報を受け、庭野日鑛会長は枕花と弔電を送り、哀悼の誠を捧げた。2日には庭野光祥次代会長、國富敬二理事長が石原氏の自宅を弔問した。

石原氏は1932年、神戸市生まれ。一橋大学在学中に小説『太陽の季節』を発表、56年に芥川賞を受賞した。68年に参議院議員に初当選(自民党)。72年の衆議院議員選挙を経て衆院議員に転身した。76年に環境庁長官、87年に運輸相に就任。99年の都知事選で当選し、4期13年半務めた。

庭野開祖と親交が深く、庭野会長とも懇談を重ねた。95年に庭野開祖が提唱した「明るい社会づくり運動」の全国協議会会長に就き、組織を牽引(けんいん)。99年10月10日に大聖堂(東京・杉並区)で行われた庭野開祖の葬儀・告別式」で弔辞を述べた。2003年に出版された『把手共行(はしゅきょうこう)――庭野日敬追悼集二』(佼成出版社)には、『わが人生の大導師』と題して寄稿している。

弔電の中で庭野会長は、石原氏と庭野開祖との深い縁に触れるとともに、「私自身も幾度もお会いしてご教導をいただきつつ、親しく懇談の機会を頂戴(ちょうだい)してまいりました」と述べ、生前の厚誼(こうぎ)に謝意を表した。また、作家として、政治家としての功績を讃歎(さんだん)し、その遺徳を偲(しの)んだ。