比叡山宗教サミット34周年「世界平和祈りの集い」 平和実現とコロナ禍の終息願い

午後3時30分、「平和の鐘」が打ち鳴らされ、世界平和の実現とコロナ禍の早期終息への祈りが捧げられた(「Zoom」の画面)

比叡山宗教サミット34周年「世界平和祈りの集い」が8月4日午後、天台宗総本山・比叡山延暦寺(滋賀・大津市)の延暦寺事務所前特設会場で行われた。新型コロナウイルスの感染予防対策として、昨年に続き、会場出席者を限定し、集いの模様がインターネットを介してライブ中継された。各宗教宗派の代表者らはオンラインで参加。立正佼成会から國富敬二理事長、澤田晃成総務部部長、中村憲一郎京都教会長がオンラインで参加した。

集いでは、1987年の第1回「比叡山宗教サミット」で発表された「比叡山メッセージ」が読み上げられた後、森川宏映第二百五十七世天台座主が「お言葉」を述べた。森川座主は、世界で続く国家や民族間の争い、民族弾圧、大量破壊兵器の開発に見られる憎悪と暴力の連鎖、格差の広がり、さらに新型コロナウイルス感染症の脅威により、人々の心が不安で覆われていると説示。「今こそ私ども宗教者は、対話による相互理解を深め、博愛、利他修行に基づく連帯をより強固にし、共に祈り、世界平和を希求し続けなくてはなりません」と唱え、人々の心に安らぎが訪れるよう、一層の努力を誓願した。

午後3時30分、「平和の鐘」が打ち鳴らされ、参加者全員で、世界平和の実現と新型コロナウイルス感染症の早期終息への祈りを捧げた。

続いて、バチカン諸宗教対話評議会議長のミゲル・アンヘル・アユソ・ギクソット枢機卿、世界仏教徒連盟(WFB)のパン・ワナメティー会長によるメッセージが紹介された。この後、高校生2人が平和への思いをつづった作文を朗読。宗教者を代表して神社本庁総長の田中恆清・石清水八幡宮宮司が「お言葉」を述べた。田中師は、高校生2人の平和への思いと取り組みをたたえた。さらに、これからも宗教者が手をとり合って共に世界平和への道を歩むことが大切であると呼びかけた。