「アイラブ団参『耳の聞こえない・聞こえにくい人のオンライン参拝』」第1回

初めてオンラインで開催された「アイラブ団参」。参加者は、映像を通して式典に参加したほか、互いに手話でコミュニケーションを図った

「第18回アイラブ団参『耳の聞こえない・聞こえにくい人のオンライン参拝』」が5月16日、立正佼成会(東京・杉並区)の大聖ホールを拠点にウェブ会議システムを使って行われた。テーマは『輝く私になろう~オンラインをきっかけに教えを生かして今いる所でがんばろう~』。全国から会員25人が参加した。

昨年の同団参は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて中止された。今年次はオンラインで3回、それぞれ内容を変えて実施される。今回はその1回目。

開会式であいさつした増元優揮実行委員長(56)=八王子教会=は、コロナ禍でサンガ(教えの仲間)が集えない中、「耳の聞こえない・聞こえにくい人」にとっても、教えを学ぶ機会が失われていると説明。人の意見を知り、皆で話し合うことで、さまざまな見方や考え方を身につけられ、相手の仏性も拝むことができると強調した。その上で、「今回、皆さんと一緒にオンラインで式典に参加し、皆さんの感想を伺えることを楽しみにしています。体験説法や会長先生のご法話から学び、教えを日常生活に生かして頂ければうれしいです」と参加者に語りかけた。

次いで、5月1日に大聖堂で行われた「朔日(ついたち)参り(布薩=ふさつ=の日)」式典の映像が字幕表示入りで配信された。また、手話通訳のボランティアが手話で内容を伝えた。参加者は映像に合わせて読経供養を行った後、小野恭代所沢教会長の体験説法、庭野日鑛会長の法話を通して、いのちの尊さ、教えやサンガの有り難さ、菩薩として日々精進する大切さなどを学んだ。

続いて、東日本大震災から10年を迎えた被災地の様子を特集した「佼成ニュース」が配信された。

閉会式では、参加者の感想が発表され、式典を通しての学びや気づきを分かち合った。

今年次の2回目は‪8月28日‬、3回目は10月9日に行われる。