佐倉教会 会員たちが自らの実践通し国連WFPに協力 コロナ禍で街頭募金できない中

立正佼成会佐倉教会は昨年12月4日、認定NPO法人「国連WFP協会」を通じて、貧困や飢餓に苦しむ人に食料支援を行う国連世界食糧計画(国連WFP)に、88万8961円を寄託した。浄財は、新型コロナウイルス感染症が流行して例年の街頭募金ができない中、「家庭での募金活動」として会員たちが献金したものだ。

同教会では菩薩行の一つとして、生活に困窮する世界の子供たちに教育と食事を提供するため、2003年から国連WFP支援の街頭募金活動を実施している。毎年5月の「青年の日」に合わせ、駅前や商業施設の敷地などで、市民に向けて世界の飢餓の現状を伝え、食料支援の重要性を訴えてきた。毎年100万円を超える浄財が国連WFPに届けられ、開発途上国での「学校給食プログラム」事業に役立てられている。

ただ、昨年はコロナ禍で、街頭での募金活動を断念せざるを得なかった。それでも支援を継続するため、会員同士で話し合い、自らの実践として「家庭での募金活動」に取り組むことを決めた。買い物で出た釣り銭をためる青年婦人部員や、コロナ禍で困っている各国の様子や世界の貧困の状況について家族で語り合い、小遣いから献金する子供たちなど、各人が工夫して実践した。

40代の壮年部員は、「世界の子供たちの命と教育機会が守られることを願って、自宅で毎日、100円を募金箱に献金させて頂きました。一人でも多く救われるよう、支援の輪が広がることを祈り続けます」と話した。

同募金活動の実行委員長を務める支部少年部長(40)は、「国連WFPではスタッフの方々が、コロナ禍で学校が休校になり、給食を食べられなくなった子供たちの家に食料を配っていると伺いました。浄財が、困っている子供のために使われることを願います。コロナ禍は続いていますが、人と人とが支え合う大切さを忘れないためにも、できれば今年もサンガと共に取り組みたい」と語った。