「開祖さま生誕会」 庭野会長が啓白文を奏上し法話 家庭教育の尊さ、信仰の意義を説示 (動画あり)
啓白文
本日、私たちの大導師・開祖さまの生誕会の佳(よ)き日にあたり、仏弟子日鑛、本仏釈尊の御前(みまえ)に謹んで申し上げます。
十一月十五日。この日は本会にとって、意義深い日であります。明治三十九年に、新潟県の山間部の寒村・十日町菅沼で開祖さまがご生誕になり、昭和二十年には、衆生救済の聖業(せいぎょう)に没頭する誓願をたてた開祖さまが、決死の覚悟で久遠本仏を勧請され、そして、平成三年には、法燈継承式が執り行われた日であります。
開祖さまは、幼少期に大家族と共に、厳しい自然の中で和の精神を培われ、青年期には、一切衆生を救う教えはないものかとの情熱を持ち続け、ついに、釈尊の本懐経(ほんがいきょう)である法華経に出会いました。そして、昭和十三年三月五日、「法華経に込められた真の仏教精神をひろめ、現実に人を救い、世を立て直したい」との熱意と真心を基に、本会を創立されました。
爾来(じらい)、「人は本来、皆一つの乗り物の同乗者なのだから、心をおおらかに、互いを認め合い、協力し合おう」との一乗の精神を以って、一切衆生の救済と、国家、民族、宗教の違いを乗り越えた、世界平和実現に向けて全身全霊を捧げ尽くし、私たちをお導きくださいました。
私たちは、本日の式典を通して「一乗」の世界を目指し、一人ひとりが即是道場の精神をもって、平和で調和のある日本、世界の実現に向けて、大乗菩薩道を歩むことをお誓い申し上げ、開祖さまへのご恩に報いてまいります。
法華経広宣流布にご生涯を捧げ、私たちに一乗真実の妙法をお説きくださった開祖さまを
開祖日敬一乗大師
と讃歎(さんだん)し、その徳行を顕彰し、その尊いみ心を承継してまいります。
並びに十方世界に遍満(へんまん)する、
諸仏・諸菩薩・諸天善神
私たちが敬愛してやまない
開祖さま・脇祖さま
何とぞ、私たちの菩薩行をご照覧(しょうらん)くださいますように、世界の平和が招来(しょうらい)され、一切の生きとし生けるものが平安でありますように、慈悲の御手(みて)を差し伸べ、一切のご守護くださいますようお願い申し上げます。
令和二年十一月十五日
立正佼成会
会長 庭野日鑛
謹んで申し上げます