六花の会 各地でオンライン仏教経営者塾

9月27日には、埼玉支教区で初めて仏教経営者塾が開催された。経営者や個人事業主の会員24人を前に、店舗什器(じゅうき)の販売業を営む浦和教会の男性会員(55)が体験を発表した。

男性会員は、以前勤めていた会社で役員を解任され、挫折を味わっていたさなか、「佼成」(2011年2月号)に掲載されていたMさん(68)=浦和教会=の記事を読み、社長として社員との信頼関係を大切にする姿勢に感動した。実際にMさんに会って励まされ、勇気を得て起業し、取引先の縁で稲盛名誉会長が主宰する盛和塾に参加した。そこで「会社とは、社員を守り、社会のお役に立つもの」であると学び、それまで追い求めた「豪傑で大胆なリーダー」ではなく、「人格を磨き、常に心を高め、謙虚で冷静に判断するリーダー」を目標としてきた。

一連の体験を披歴するとともに、「社会のため」との願いのもと、今年から飛沫(ひまつ)感染防止商品の販売を始め、ニーズに応える事業を社員全員で推進できたことで収益を上げられた成果を報告した。

この後、参加者はグループミーティングに臨み、それぞれの事業を説明しながら、親睦を深めた。