佼成病院開院記念日に合わせて庭野会長がメッセージ

立正佼成会附属佼成病院(東京・杉並区)の開院記念日(9月9日)に合わせ、庭野日鑛会長は『開院六十八周年(新病院六周年)に寄せて』と題するメッセージを同病院に送った。今年は新型コロナウイルスの感染対策のため、「開院記念式典」が中止されたことを受けたもので、メッセージは全職員に届けられた。

庭野会長はこの中で、職員に対して、「現代人が経験したことのない新型ウイルスの大規模感染の中で、生命を救うという最も重要な役割を担い、懸命に診療活動を続けられている皆さまを、本会の会員は皆、誇らしく感じております」と記し、一人ひとりの尽力に感謝の意を表した。

さらに、千の手と眼で無数の衆生を救うとされる千手観音(千手千眼観自在菩薩)の働きを紹介し、さまざまな専門知識や技術、経験を持つ各職員が協力することで医療が成り立ち、千手観音のように人々を救っていけると説明。「『この人を何とか助けたい』『笑顔を取り戻してあげたい』――そうした慈悲心、思いやりの心が根幹にあって初めて、一人ひとりの専門的な知識や技術、経験が、本当の意味で生きてまいります」と表し、身心の疲れをねぎらいつつ、職員それぞれの力が発揮されることを念願した。