コロナ禍を生きる智慧 法華経を日々の支えに 学林光澍ロータス奨学生スクーリングがオンライン開催
立正佼成会の人材養成機関である学林は8月2日、光澍ロータス奨学生のスクーリングをウェブ会議システムを使って開催した。ロータス在林生、同卒林生、奨学生選考委員、学林生46人が参加した。
当日は、法座、在林生による専門研究の報告会に続き、『Rediscovery of human values!(価値観の再発見)~ご法話から学ぶコロナ禍を生きる智慧(ちえ)とは~』と題し、パネルディスカッションを開催した。基調講演を行った東京大学名誉教授の小池俊雄氏は、新型コロナウイルスの影響で変容する社会を生きる指針として、庭野日鑛会長の法話を日々の支えとする大切さを強調。「即是道場(そくぜどうじょう)の精神で、どんな状況にあっても、自分が置かれた場で教えを生かすことが大事」と述べた。
さらに、自然災害で被害を拡大させてしまう一因として、危険が迫っているにもかかわらず、〈大丈夫〉と考えてしまう「正常性バイアス」の働きに言及。これは結果的に生命を危険にさらすものであり、個人の行動を変え、仏教にある「薫習(くんじゅう)」の教えのように、日頃から危機管理意識が自然と芽生える日常の取り組みが重要と話した。
これを踏まえ、庭野統弘学林学長の進行のもと、青山学院大学教授の内山義英氏、同在林生(25)=甲府教会、弁護士として活躍する同卒林生がコロナ禍における体験や学びなどを発表し、意見を交わした。