RKINAの主催で世界4拠点合同のオンライン交流を開催 信仰の喜び分かち合う
立正佼成会北米国際伝道センター(RKINA)とブラジル教会、ローマセンター、ロンドンセンターのオンライン交流プログラム(RKINA主催)が7月30日(日本時間同31日)、ウェブ会議システムを使って初めて開催された。53人が参加した。
このプログラムは、新型コロナウイルスの影響で道場に集えない中、オンライン上で国を超えて交流し、信仰の喜びを分かち、研鑽(けんさん)を深め合うことが願い。11月26日まで毎週1回、『教義等の研修』『瞑想(めいそう)・大乗仏教講話』などをテーマに開催される。今回は『各拠点からの研修や講話』と題して行われ、RKINAサンアントニオ支部のアソシエイトミニスター(准教会長の意)を務めるケビン・ロシェさん(63)が、支部の歩みを発表した。
ロシェさんは、1993年の支部発足以降、広範囲な包括地域に暮らす会員への手どりや住民への布教活動を熱心に行ったことで会員数が増加してきた歴史を紹介。2018年には庭野日鑛会長が臨席して支部道場の入仏式が挙行され、今も発展を続けていると説明した。現在は同ウイルス感染防止のため集えないものの、インターネットを活用する中で青年の入会が増え、活動が活発になり始めたと報告。「これらの取り組みが感染への懸念から布教の停滞を感じているサンガ(教えの仲間)に勇気を与え、モチベーションの高揚につながれば幸せです」と話した。
この発表を受け、他地域の参加者からは、「世界のサンガとつながり、布教の悩みを共有できたことがうれしい」「サンアントニオ支部の活動を参考に、温かな心遣いのできる手どりをしていきたい」などの感想が挙がった。
RKINAの吉澤孝之センター長はあいさつの中で、「21世紀は仏教の精神を根底に据えた時代になる」という庭野日敬開祖の言葉を紹介。「ステイホームの機会を、思いやりの精神にあふれた平和な社会をつくる兆しととらえ、過ごしていきましょう」と語り掛けた。