臨床宗教師らによる「感染症と闘う医療・介護従事者の話を聴く会」 WCRP/RfP日本委が後援
世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会はこのほど、「感染症と闘う医療・介護従事者の話を聴く会」の活動を後援すると発表した。
「感染症と闘う医療・介護従事者の話を聴く会」は、新型コロナウイルス感染症対策の最前線で奮闘する医療・介護従事者の精神的ケアを目的に、在宅医や臨床宗教師ら有志によって設立された。医療や介護の現場では今なお、多くの関係者が同ウイルスの感染リスクを負いながら診察や治療、介護などの対応にあたっており、ストレスや不安といった精神的苦痛を抱えている人が少なくない。同会では公認心理師や臨床心理士、臨床宗教師、スピリチュアルケア師といった傾聴の有資格者が、医療・介護に従事する人をはじめ、病院や介護施設の勤務者の悩み、精神的苦痛に耳を傾ける。
5月1日から活動を始め、オンラインでの個別相談をスタートした。傾聴は基本的に1回で終了するが、状況に応じて最大5回まで無料で利用できる。個別相談に加え、同月下旬からグループによる相談も行っている。申し込みは同会のウェブサイト(https://careforcovidfighte.wixsite.com/caremedical)から。
臨床宗教師
被災地や医療現場、福祉施設といった公共空間で心のケアを行う宗教者のこと。布教を目的とせず、相手の価値観を尊重しながら、信仰に基づく経験を生かして人々の苦悩や悲嘆に寄り添う。2011年の東日本大震災を機に、東北大学で臨床宗教師の養成講座が始まり、WCRP/RfP日本委はこれまで、この活動を支援してきた。