新宗連が岡田理事長のメッセージ発表 新型コロナウイルスの感染拡大に対して
新日本宗教団体連合会(新宗連)は5月11日、「新型コロナウイルス(COVID-19)感染症に対する岡田光央理事長からのメッセージ」を同ウェブサイトで発表した。
この中で岡田理事長(崇教眞光三代教え主)は、感染症で亡くなった人たちや遺族に弔意を示し、罹患(りかん)者に見舞いの言葉を述べた。
宗教者や信仰者に対しては、「このような時こそ、私たち宗教者、信仰者が日頃から学び、醸成してきた神仏の智慧や慈愛による働きが必要」と表明。現在、各加盟教団では感染予防対策が取られ、罹患者の早期回復と事態終息に向けた祈りが捧げられていることを紹介した。さらに、それぞれの信徒が自己の信仰実践として、医療従事者をはじめとするエッセンシャルワーカー(社会生活の維持に必要な仕事に就く人々)に感謝や励ましの声を掛ける、また、マスクを作って必要な人や施設に届けるといった活動を行っていることに言及。「世の中の調和、愛和の世界、共存共栄する世界の構築に貢献している方々」に謝意を表した。
その上で岡田理事長は、この困難を神仏から与えられた試練として受容し、真の人間の生き方、人類の未来の文明の在り方を本質的に問い直す必要があると強調。「『すべてのいのちを尊ぶ世界の実現』を目指して、一人ひとりが世の中に愛和をもたらす光明となれるよう務めてまいりましょう」と呼び掛けている。
同メッセージは12日、加盟教団に送付された。
岡田理事長は現在、日本宗教連盟(日宗連)理事長を務めており、これに先立つ4月28日、「今般の新型コロナウイルス感染拡大への日宗連理事長所感」を同連盟ウェブサイトに掲載した。
日本宗教連盟ウェブサイト http://jaoro.or.jp/archives/2228