釈尊「降誕会」を迎え大聖堂で読経供養 導師をつとめた光祥次代会長が庭野会長の「啓白文」を奏上

新型コロナウイルスの影響で式典は中止されたが、釈尊の降誕を祝し、大聖堂では光祥次代会長を導師に読経供養が行われた

釈尊の「降誕会」にあたる4月8日、立正佼成会の大聖堂(東京・杉並区)で読経供養が行われ、導師をつとめた庭野光祥次代会長が庭野日鑛会長の「啓白文」を奏上した。

仏教三大行事の一つである「降誕会」は、釈尊の生誕を祝うとともに、教えの有り難さ、いのちの尊さをかみしめるもの。本会では毎年、大聖堂および各教会で式典が開催されている。今年は、新型コロナウイルスの感染予防のため式典は中止され、閉鎖中の大聖堂で読経供養が厳修された。

当日午前9時、導師の光祥次代会長が本部職員による式衆と共に聖壇に入場。読経供養(『経典』=青経巻=一巻)に続いて光祥次代会長が庭野会長の「啓白文」を奏上した。

「啓白文」では、諸仏出世の一大事因縁について「み仏のご出生の目的は唯一(ただひと)つ、衆生に仏の智慧を成就させること」と明示され、「それは私たちが真理に目覚めることであり、悩み苦しむ人々が仏さまの教えによって救われるようにと願い、大乗菩薩道にまい進することです」と、会員の実践のあり方が示された。

この後、光祥次代会長が灌仏(かんぶつ)を行った。

なお、当日、一乗宝塔前には色とりどりの花々が飾られた。

灌仏を行う光祥次代会長

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