感染拡大に揺れる北米(海外通信・バチカン支局)
一日に5回祈ろう――米国のカトリック教会
米国シカゴ大司教区のブレーズ・スーピッチ大司教(枢機卿)はこのほど、信徒に対し、ムスリム(イスラーム教徒)と同じように、一日に5回祈ることを呼び掛けた。その祈りは、新型コロナウイルス(COVID-19)による死者、同ウイルスの感染者、医療従事者、感染者の救急対応にあたる人々などに捧げられる。
さらに同大司教は、祈りの際に教会の鐘を鳴らし、教会に鐘が無い場合には、各信徒の目覚まし時計を鳴らして、危機に直面する人々に思いを馳(は)せるようにともアピール。「一日に5回の祈りを通し、感染によって隔離されて毎日を生きる人々が祈りの一致を感じられるように」と願ってのことだ。
米国での感染者数は3月30日現在、約16万人に上る。イリノイ州では、シカゴを中心に感染者が急増している。同州の知事は、州の封鎖と市民の外出を禁止する条例を発令。地元のカトリック教会は学校を閉鎖し、ミサも中止している。
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