中央学研設立50周年記念 『宗教間対話座談会 宗教に明日はあるか?』出版

立正佼成会の付置研究所である中央学術研究所は3月5日、同研究所の設立50周年(昨年)を記念し、『宗教間対話座談会 宗教に明日はあるか?』(佼成出版社)を発刊した。

同研究所の主催で2014年から17年まで計8回行われた、仏教、キリスト教、イスラーム、神道の研究者らによる講義と座談会の記録をまとめたもの。『宗教の成り立ちとエッセンス』『宗教の幸福観、人間観』『宗教の死生観』『日本における宗教の発生・受容と変容』『宗教と現代社会』の全5章で構成される。

同書では、研究者らの平易な講義と活発な座談会を通して、各宗教の基本的な教理や思想、日本の近現代史の中での位置づけなどを分かりやすく解説。また、宗教の死生観、現代社会が抱える問題との関わりなどを明らかにしている。

宗教間の“違い”を知り、認めるところから宗教間の対話は可能となるという願いを基にした研究者らの取り組みは、対話を通して諸宗教間の相互理解が醸成されるというメッセージを伝える。

著者は、國學院大學の安蘇谷正彦名誉教授(一瓶塚稲荷神社宮司)、聖マリアンナ医科大学の坂本堯名誉教授(カトリック聖職者)、中央大学の眞田芳憲名誉教授(専門・イスラーム法学)、東洋大学の竹村牧男学長(専門・仏教学)、上智大学のホアン・マシア名誉教授(イエズス会司祭)、東洋大学の森章司名誉教授(専門・原始仏教)の6人。

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『宗教間対話座談会 宗教に明日はあるか?』
中央学術研究所編
佼成出版社
2000円(税別)