昨年の「親子で取り組むゆめポッケ」総個数など発表 2万2539個が配付先に

レバノンでは昨年、「社会福祉と職業訓練のための全国協会」(NISCVT)を通じて幼稚園児たちにゆめポッケが届けられた(写真=NISCVT提供)

令和元(平成31)年度の「親子で取り組むゆめポッケ」(主管=青年ネットワークグループ)の取り組みで、全国から集められたゆめポッケの総個数と配付先がこのほど発表された。昨年6月1日から8月31日までのキャンペーン期間中に、全国から寄せられたゆめポッケの総数は2万2539個。配付先はアフガニスタン、レバノン、パレスチナ・ガザ地区、フィリピン・ミンダナオ島に決定した。

ゆめポッケを受け取ったレバノンの子供(写真=NISCVT提供)

同活動は、紛争や迫害などの影響を受けて苦しんでいる世界の子供たちに、立正佼成会の小学生、中学生が、おもちゃや文房具をゆめポッケ(手作りの布製の袋)に詰めておくるもの。昨年、多くの教会で配付先の現状などを学ぶ学習会が開催された。各家庭では、ゆめポッケ作りを通して平和の尊さについて親子で語り合い、思いやりの心を育んだ。また、ゆめポッケの輸送費に役立ててもらいたいとの願いから、「一食(いちじき)を捧げる運動」への献金に取り組んだ。

キャンペーン終了後、青年ネットワークグループでは、本会とのつながりが強いNGOや国連機関といったパートナー団体から、各地の治安やゆめポッケ配付のニーズなどの情報を得た上で慎重に検討を重ね、配付する国や地域を選定した。

2月27日、ゆめポッケを積載した輸送船の第1便が横浜港を出航し、フィリピン・ミンダナオ島に向かった。同29日には、パレスチナ・ガザ地区への便が出航した。今後は、他の配付国に向かう輸送船も同港を出発し、数カ月かけてゆめポッケが目的地に運ばれる。その後、各地のパートナー団体を通して子供たちに手渡される予定だ。配付先とパートナー団体、配付個数は次の通り。

アフガニスタン/NPO法人「ジェン」(JEN)=6241個

レバノン/国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)=3300個、社会福祉と職業訓練のための全国協会(NISCVT)=3000個

パレスチナ・ガザ地区/UNRWA=8000個

フィリピン・ミンダナオ島/ミンダナオ子ども図書館(MCL)=1998個