WCRP/RfP国際委のカラム次期事務総長が庭野会長と懇談 豊島教会訪問
世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)国際委員会の事務総長に就任予定のアッザ・カラム氏は1月31日に立正佼成会本部(東京・杉並区)を訪れ、法輪閣で庭野日鑛会長と懇談した。翌2月1日には大聖堂での「朔日(ついたち)参り(布薩=ふさつ=の日)」式典に参列後、庭野光祥次代会長と共に本会豊島教会(東京・豊島区)を訪問し、会員と交流した。
庭野会長との懇談には、光祥次代会長、杉野恭一WCRP/RfP国際委事務総長代行、根本昌廣時務部主席が同席した。
懇談ではカラム氏が、世界の諸問題を解決して平和を築くために宗教者は政治との関わりが必要になっているが、国によっては宗教者が弱い立場に置かれており、政治に関して自由な発言ができない場合や、宗教が政治に利用される状況があると指摘。不正に対し、宗教者は「正義の声」を発していかなければならないのに、それができない状況があり、危機を感じていると話した。
これに対し、庭野会長はそうした状況を理解しており、世界の宗教者との対話では身をもって感じたことがあると披歴。その上で、「これまで多くの宗教者の方々の智慧(ちえ)を頂いて、(正義の声を上げなければならない時は)その都度、声を上げてきました」と語り、協力して取り組む大切さを示した。
カラム氏は、「長年、対話・協力に取り組まれてきた宗教指導者の方々の智慧と経験を今後も頂きたい」と述べ、WCRP/RfPが「正義の声」を発していけるよう取り組むとの意向を表した。