WCRP/RfP国際委 第10回世界大会の「大会宣言文」踏まえ、ニューヨークでパートナーシップ会議

世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)国際委員会による「平和と開発のための諸宗教と諸団体間のパートナーシップ」会議が昨年12月11日から13日まで、米国ニューヨークで行われた。各国委員会の諸宗教者、国際機関の関係者、NGOの代表など250人以上が参加。立正佼成会からWCRP/RfP国際共同議長の庭野光祥次代会長が出席した。

同会議は、昨年8月にドイツ・リンダウで第10回世界大会が行われ、席上、採択された「大会宣言文」を踏まえ、今後5年間の具体的な方策を協議・検討するもの。宗教者や政府関係者、NGOの協働によって、持続可能な開発や、平和と安全保障、人権保護といった共通善(公共の利益)の達成を目指す。

11日の開会式では、光祥次代会長、ウガンダのイスラーム最高協議会指導者でWCRP/RfPアフリカ委員会共同議長のシェイク・ムバジェ師、ユニセフ(国連児童基金)のヘンリエッタ・フォア事務局長があいさつに立った。この中で光祥次代会長は、第10回世界大会のテーマ『Caring for Our Common Future–Advancing Shared Well-being(慈しみの実践:共通の未来のために――つながりあういのち)』に言及。自国第一主義や「他者との間に壁をつくる」風潮が高まる中、全ての人の安全と幸福を実現していくため、宗教者が人類の共通の未来に対して責任を持って行動する“積極的平和”を推し進めることが重要と語った。

この後の全体会議では、「紛争変容と平和構築」「環境と気候の保護」「思考や良心、宗教の自由」など五つの課題の解決に向け、宗教団体や国際機関、NGOなどの連携について討議。紛争解決を進める上での相互理解や信頼醸成の重要性、諸宗教者の連帯による環境保護活動の必要性などが共有された。

翌12日にはアフリカ、アジア・太平洋、欧州、ラテンアメリカ・カリブ、中東・北アフリカ、北米の6グループによる地域別会合と、『平和の安全保障』『思想や信念、信仰の自由』『ジェンダー』『環境』『諸宗教の協働とパートナーシップ』『諸宗教教育』の六つのテーマ別会合を実施。地域の諸課題や今後の行動計画などについて話し合われた。

13日には国際評議員会が開かれ、光祥次代会長を含む国際共同議長や各地域委員会の事務総長ら約70人が参加した。