世界平和祈願・中国人俘虜殉難者70周年慰霊法要 日中友好宗教者懇話会など共催
日中友好宗教者懇話会(立正佼成会も加盟)、花岡平和友好基金等関係諸団体の共催による「世界平和祈願・中国人俘虜(ふりょ)殉難者70周年慰霊法要」が11月20日、秋田・大館市花岡町の十瀬野公園にある中国殉難烈士慰霊之碑前で行われた。来日した中国佛教協会の一行(団長=釋妙江同協会副会長)、遺族、在日華僑、日本の僧侶ら約130人が参列。本会から同懇話会常任理事の澤田晃成総務部部長が出席した。
第二次世界大戦末期、日本国内では強制連行された4万人に及ぶ中国人が鉱山や港などで労働にあたった。過酷な環境の中で命を落とす人も多く、秋田・花岡鉱山では400人以上が犠牲となった。今年は犠牲者の遺骨の発掘、返還が開始され、70年の節目に当たる。
法要では、日中両国の僧侶が読経供養を厳修。日本の法要では、同懇話会会長の山田俊和師(天台宗東北大本山関山中尊寺貫首)を導師に、『観音経』『般若心経』を読誦(どくじゅ)。犠牲者の冥福を祈るとともに、日中の友好を誓った。続いて中国の法要が行われ、遺族らが焼香した。
これに先立ち、18日には、東京・江東区の日蓮宗一乗院でも両団体主催の慰霊法要が営まれ、約200人が参集した。