一食「故郷の味」メニュー第2弾 12月に大聖堂で
今年6月に立正佼成会の大聖堂(東京・杉並区)2階食堂で実施された、難民の「故郷の味」を提供する企画が、12月3日、12日、18日にも行われる。前回に続き、エチオピアの郷土料理をアレンジした「ドロワット風カレー」(600円)がメニューに登場する。
本会一食(いちじき)平和基金事務局が企画し、食堂運営の委託を受けた立花産業の協力によるもので、今回はさらに料理に手を加えた。
この企画には、料理を食してアフリカの人々に思いを馳(は)せながら、「全ての人が自分と同じいのちを生きている」ことを感じるとともに、12月1日の「世界エイズデー」にちなみ、HIV/エイズの感染率の高さや格差による貧困など、アフリカが抱える諸問題に関心を持ってもらいたいとの願いが込められている。
ドロワット風カレーには鶏肉、ひよこ豆などの具材が入り、フォカッチャとサラダ、ラッシーが添えられる。調理を担当した立花産業事業部店舗運営課のスタッフは、スパイスを利かせながらも、ほんのりとした甘味とコクによって味に深みを出す工夫が難しかったと言う。「お客さまが料理を食べて、アフリカの人たちに親近感を持って頂けたらうれしい。世界の現状を知り、平和について考える良い機会になることを願っています」。
ドロワット風カレーは初日の3日に限定80食が販売され、12日と18日も同様に数量限定で提供される。
また、食堂付近にブースが出展され、「アフリカへ毛布をおくる運動」や、今年8月に上智大学で開催された「アフリカの新たなビジョン2019」での模様を収めたVTRを上映する。「一食を捧げる運動」の浄財による支援事業などを伝えるチラシ数百枚も用意し、トレー上やブースに置く予定だ。