〈ひと〉本会で研修を受けた圓佛教大学院大学校の蔣和燁(チャン・ファヨプ)さん(26)
立正佼成会の信仰と布教を体験するため、韓国から1月初旬に来日し、このほど1カ月間の研修を終えた。圓佛教大学院大学校の学習課程の一つ、布教研修で圓佛教と縁の深い日本の在家仏教教団を実習先に選んだ。
「立正佼成会の教えを、日本の信者さんと行動を共にする中で学びたかった。新鮮で貴重な体験ができました」
流暢(りゅうちょう)に操る日本語は、ほぼ独学で習得。高校の授業で日本語を学ぶ傍ら、インターネットで日本のアニメーションを繰り返し視聴し、アテレコとハングルの字幕をつき合わせて発音と意味をつかんだ。
本会の研修では、大聖堂での式典、本部行事に参加したほか、15日間の大聖堂寒中読誦(どくじゅ)修行に取り組んだ。また新宿教会の受け入れで、道場当番、法座、宿直などの活動を体験。そこで出会った人々の姿に触れ、「仏法が生活の中で実践されている」との感想を持った。
父親や地元恩師の影響を受け、自身も中学生で「専務出身」(出家)を決意。教団の圓光大学を経て現在大学院では、二百番まであるとされる圓佛教聖歌の歌詞に込められた教えの意味を研究している。
「オーケストラや雅楽など、多様な音楽を儀礼儀式に取り入れる佼成会の寛容性がとても参考になりました。宗派や文化が異なっても、真の幸福と豊かな精神性を求めるという仏法の根本は、両教団で一致しています。皆さんともすぐに仲良くなれ、楽しく有意義な実習でした」