大分教会、山形県下3教会 宗教者懇話会活発に 共に平和の祈り捧げ

当日は、宗教別に平和の祈りが捧げられた。写真は神道による祈り

山形県宗教者懇話会による「平和の祈り『宇宙共生 世界平和』」が10月10日、立正佼成会山形教会で行われ、県内の本会3教会(山形、鶴岡、米沢)の会員を含め、キリスト教、神道、仏教などの宗教者130人が参集した。

当日は、同会会長で曹洞宗真鏡山無量寺の大寿昭芳住職のあいさつに続き、近藤雅則東日本教区長が講話に立った。

近藤教区長は、仏教にまつわる譬(たと)え話を紹介。地獄と極楽浄土の住人は共に1メートルほどもある長い箸を使って食事をしているが、地獄の住民は必死に食べ物を自分の口に運ぼうとしても箸が長過ぎて食べられず、体はやせ細り、極楽浄土の住民は互いに食べさせ合っているため、ふくよかに暮らしているとの内容を伝えた。その上で、「自分のことだけを考えていては幸せになれません。お互いに、『まず人さま』の心を大切にしながら、よりよい世の中にしていきましょう」と語り掛けた。

続いて、「東日本大震災並びに各地災害犠牲者慰霊・復興祈願」として、本会、キリスト教、伝統仏教、神道の宗教別に祈りが捧げられた。参集者全員による打鐘祈願の後、同会副会長で天台宗鈴立山若松寺の氏家榮脩住職が「お礼の挨拶」を述べた。