「お会式・日蓮聖人遠忌法要」大聖堂で 川端理事長が講話
法華経の広宣流布に生涯を捧げた日蓮聖人の遺徳を偲(しの)ぶ「お会式・日蓮聖人遠忌法要」が10月13日、立正佼成会の大聖堂(東京・杉並区)で行われ、教団役職者や参拝者が参列した。例年は本会発祥の地・修養道場で行われているが、台風19号の影響を考慮し、場所を変更して実施された。
今年は、日蓮聖人の第七百三十八遠忌に当たる。法要は佼成雅楽会による序奏で開式。川端健之理事長を導師に読経供養が行われ、庭野日鑛会長名の回向文が奏上された。
講話に立った川端理事長は、神示により、法華経以外の書物を読むことを禁じられていた庭野日敬開祖が、昭和20年2月の神示で日蓮聖人の遺文だけは拝読を許され、夢中で読みふけったとされるエピソードを紹介した。その上で、遺文の拝読を通して、全身全霊を法華経に投じ、弾圧や迫害を受けながらも、恐れることなくその教えを説き続けた日蓮聖人の強盛(ごうじょう)な信仰心に触れ、震えるほどの感動を覚えた庭野開祖の願いに言及。法華経によって自身を見つめ、人格を完成させていく大切さを強調した。
さらに、同25年の「交成」(現・「佼成」)第2号に掲載された、「釈尊の御本意の教えとは何であるかと言う事は、法華経を一文々々拝読し実際に色読し体験した人にして、はじめて成程と『法華経の尊さ』も、釈尊の御本意をも悟って参れるのである。この事は、日蓮聖人が最もよく私達に証明されて居る処である」という庭野開祖の法話を引用。法華経の正しい理解と実践が大切と述べ、「法華経に示された人間の生き方を自分なりに一生懸命探求して、一歩一歩、成仏を目指してまいりましょう」と参列者に語り掛けた。