WCRP/RfP日本委 第29回理事会

植松理事長は開会あいさつで、第10回世界大会に触れ、平和構築に向けた具体的行動を起こす重要性を述べた

世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会の「第29回理事会」が9月26日、京都市の日本聖公会京都教区センターで開催された。植松誠理事長(日本聖公会首座主教)をはじめ理事16人が出席。立正佼成会から同日本委理事の庭野光祥次代会長、川端健之理事長、中村憲一郎常務理事が参加した。

当日は、平和の祈りに続き、植松理事長が開会あいさつ。今年8月20日から23日までドイツ・リンダウで行われた第10回世界大会に言及し、「世界大会で得た収穫をどのように平和構築のためのアクションに移していくか。私たちにはその責務がある」と述べた。

続いて、日本委員会人事、第10回世界大会の報告、WCRP/RfPの創設50周年記念事業、来年10月に東京で開催されるアジア宗教者平和会議(ACRP)の第9回大会、次期特別事業部門(タスクフォース)のあり方、台風15号災害復興支援などについて審議された。

このうち、第10回世界大会の報告では、大会の様子を映像で紹介するとともに、大会参加者が感想を発表。その上で、大会で採択された宣言文に、同日本委が事前に同国際委に提出した15の提言骨子と、「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」「危険をおかしてまで武装するよりも、むしろ平和のために危険をおかすべき」「もったいない」という三つのメッセージの趣意が反映されたことが報告された。

また、第9回ACRP大会に関しては、大会スケジュールを確認し、受け入れにあたる組織委員会の素案が示された。台風15号災害復興支援については、熊本地震や西日本豪雨同様、同日本委と新日本宗教青年会連盟(新宗連青年会=SYL)による協働災害ボランティアチーム「VOWS(Volunteer of WCRP & SYL)」として、千葉・館山市で支援活動を行うことが提案された。審議事項は全て満場一致で承認された。

次いで報告事項に移り、各タスクフォースと常設機関から、埼玉・所沢市内で行う「いのちの森づくりプロジェクト」、シリア難民の留学生受け入れ事業の現状などが説明された。