佼成学園「創立記念式典」 庭野学園長が「何歳でも自己を教育できる」と諭告

創立65周年を迎えた学校法人佼成学園の「令和元年度創立記念式典」が9月7日、大聖堂で行われ、佼成学園中学・高校、同女子中学・高校の生徒、来賓、教職員、保護者ら約1500人が参加した。

式典は、女子高2年の生徒によるパイプオルガンの演奏で開式。両校の生徒70人による創立者・庭野日敬名誉学園長への献花に続き、庭野名誉学園長の足跡と学園創立の願いを紹介する映像が上映された。

この後、卒業生の女性(22)と男性(25)が「卒業生からのメッセージ」を発表。二人はそれぞれ学園在学中や大学などでの経験に触れながら、女性は目の前のことに全力で取り組む大事さ、男性は夢を持ち続ける大切さを語り、生徒を激励した。

次いで、諭告に立った庭野日鑛学園長は、「教育」という漢字について触れ、「教」は父親が叱咤(しった)して子供を諭し、「育」は母親が子供を産み、愛情を持って育てていくことの意味合いを説明。その上で、子供が胎内に宿った時からの母親の心の持ち方や、幼少期の素読や読書などの習慣が人格形成に大きな影響を与えるとし、家庭教育の重要性を説いた。

さらに、年を重ねても志を持つ大切さを示し、人から教えてもらうことを「素直に受け入れていけば、何歳になっても自己を教育できる」と述べた。