青年教員セミナー 教えを生かし いのち尊ぶ教育を

『Imagination(イマジネーション)を磨こう!! ~私も幸せ、子どもも幸せになる見方・考え方~』をテーマに7月27、28の両日、立正佼成会の第二団参会館(東京・杉並区)で「青年教員セミナー」(主管・習学部教育グループ)が行われ、20代から30代の教員、保育士、教職志望者など35人が参加した。「青年教員が集い、仏教真理に基づくものの観方(みかた)を学び合い、児童・生徒とともに『自らのいのちの尊さ』をかみしめる」ためのものだ。

27日、参加者は「社会科見学」として東京・港区の迎賓館赤坂離宮を訪問。明治から令和の時代にかけて多くの外国要人をもてなしてきた建築物を見学した。

第二団参会館に帰着後、幼稚園英語講師が「問題提起」を行った。同講師は、学校と保護者、教員が契約を結び、互いの役割や責任を明確にしている欧米の教育システムを紹介しながら、日本の教育現場との違いを説明した。これを受け、参加者がグループディスカッションを行った。

28日には、公立中学教諭を講師に「全体レクチャー」が行われた。この中で、職場で子供たちや保護者、同僚などを「正見」(真理に合った見方)で見て、相手の仏性を拝む触れ合いを心がける大切さが示された。

続いて、公立中学養護教諭と公立保育園保育士が、教えを生かした教育・保育現場での実践を発表した。

この後、参加者は『道徳授業』『幼児教育』『発達障害』などのテーマ別に、自分が抱える課題を出し合いながら意見を交わした。

閉講式であいさつに立った細沼里佳子習学部次長(教育グループ)は、教育現場での具体的な問題を通して、教えを基に自分自身も相手も共に仏性を開くことが本当の救いにつながると強調。「皆さんは願ってこの世に生まれ、さらに教職というお役を自分で選んだ方々です。この仲間を大事にして、その輪を一層広げていきましょう」と述べ、参加者を激励した。