本会職員らがブータンでの初等教育現場を視察 一食平和基金の拠出先

視察団の一行は11月5日、ブータンの教育省を訪問し、カルマ・イエイシェイ事務次官(左)に面会した

立正佼成会一食(いちじき)平和基金運営委員会による「ブータン/農村部における初等教育の普及(学校給食プログラム)視察」が11月4日から10日まで実施され、本部職員ら5人が同基金の拠出先の一つであるブータンを訪れた。

7000メートル級の山々に囲まれ、国民の多くが山間部に暮らす同国の農村部では、慢性的な貧困と初等教育普及の遅れが問題となっていた。こうした状況を受け、子供の貧困に対する直接的な支援と、学校給食を導入することによる初等教育への理解を深めるため、国連世界食糧計画(国連WFP)は1974年から「学校給食プログラム」を開始。一食平和基金では、2008年から資金助成を行ってきた。

今回は、同プログラムが一定の成果を得てブータン政府に引き継がれ、同基金による助成が本年で終了することから、現地国連WFPスタッフ、ブータン政府教育関係者に謝意を伝えるとともに、6、7の両日には、同プログラムを実施している学校2校を視察した。