マラウイでの援助活動「My TEDORI」 グローバルフェスタJAPAN2018に出展
「グローバルフェスタ」は台風24号が迫り、30日は中止となったが、29日には、市民4万3888人が来場した。1990年から毎年、外務省とJICAが制定した「国際協力の日」(10月6日)に合わせて開催されており、国際的な活動を行う政府機関やNGO、企業などが一堂に会する日本最大級の国際協力イベントだ。今年は、『Action for all ~小さなことから変わる明日へ~』がテーマに掲げられ、トークショーやドキュメンタリー映画「ソフラ 夢をキッチンカーにのせて」の上映、参加団体による活動報告、国際協力に関するコンテスト写真の展示などが催された。出展団体は284に上った。
その中で、「My TEDORI」は、マラウイの人々の様子や生活状況、両プロジェクトの取り組みを写真や映像で紹介。リーフレットやポストカードを配布しながら、来場者に現地の状況や活動の成果を説明した。
ブースに足を運んだ市民からは、「イタリアのキリスト教と日本の仏教が、宗教の違いを超えて協力しているのは素晴らしい」「娘が国際協力に興味を持っているので、勉強になった」などの感想が聞かれた。
「My TEDORI」は、10月14日に本会本部周辺で行われる「お会式・一乗まつり」の一乗物産展でブースを出展し、来場者にマラウイなどアフリカの現状と活動内容をPRする予定だ。
(写真提供・本会本部)
「My TEDORI」で行われているプログラム
出生届の提出を支援するプログラムは、「BRAVO!(Birth Registration for All Versus Oblivion)」と呼ばれる。マラウイでは出生登録の仕組みはあるものの、出生登録者は約10%と低い。出生に関する公的な証明を持たない子供は、社会に“存在していない”ものとして扱われるため、教育や社会保障を受けられず、時には人身取引や臓器売買の対象とされ、中には少年兵にさせられることもある。子供たちの権利を守る取り組み。
HIV/エイズの治療促進を図るプログラムは、「DREAM(Disease Relief through Excellent and Advanced Means)」と呼ばれる。マラウイのHIV陽性者やエイズ患者は約98万人に上り、成人(15~49歳)の有病率は9.1%。エイズは継続的な治療により発症を抑えることができるようになったが、一人当たり年間100ユーロの治療費がかかるため、病状が改善すると途中で服薬をやめてしまうケースが少なくない。そうした状況の改善に努めている。