WCRP/RfP国際共同議長として、本会の光祥次代会長がインドネシアを訪問 政府関係者や諸宗教指導者らと面会

インドネシア諸宗教評議会高位指導者との懇談では、人々が共通の価値観を共有する大切さが確認された

世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)国際共同議長である立正佼成会の庭野光祥次代会長は11月24日から28日まで、インドネシアを訪れ、同国の政府関係者や諸宗教指導者らと面会した。現地の諸宗教間対話・協力活動を促進するとともに、WCRP/RfPのネットワークによる平和構築を推進するのが目的。根本信博アジア宗教者平和会議(ACRP)事務総長、杉野恭一WCRP/RfP国際委員会副事務総長が同行した。

光祥次代会長は24日、ジャカルタ市内の副大統領府でユスフ・カラ副大統領と面会した。ACRP実務議長で、同国の大統領特別顧問(宗教対話担当)を務めるディン・シャムスディーン氏が同席した。

インドネシアのカラ副大統領(写真中央)と面会した光祥次代会長。左から二人目はシャムスディーンACRP実務議長

カラ副大統領は、多民族国家インドネシアの民主主義は人々の調和なしに実現しないとの認識を示した上で、さまざまな宗教が互いの存在を認め合い共存していこうとする宗教的多元主義の社会を築く重要性を強調。同国の主要な宗教であるイスラームをはじめキリスト教、ヒンドゥー教、仏教などのリーダーが定期的に各宗教施設で集い、相互理解を深めていることを紹介した。

また、対立、抗争が続くミャンマーの仏教徒と少数派ムスリム(イスラーム教徒)「ロヒンギャ」との和解に向け、インドネシアのムスリムと仏教徒が協力し、両宗教の人々を受け入れる病院の建設を進めていることを説明した。

これに対して光祥次代会長は、ミャンマーの和解に向けたWCRP/RfPの取り組みにも触れながら、宗教間の相互尊重や、多様性が持つ価値に言及。「インドネシアの取り組みが対話、共存、寛容のモデルとなるように願っております。異なる信仰を持つ人と出会うことで自分の信仰も深められることを信じながら、これからもWCRP/RfPの活動を続けていきたい」と述べた。

会見の模様は多くのメディアで報道された。

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