WCRP/RfP日本委女性部会の「子どもの自己肯定感を育むためのワークショップ」

世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会女性部会による「子どもの自己肯定感を育むためのワークショップ」が11月20日、東京・台東区の護国山尊重院天王寺で行われた。同部会のメンバーら50人が参加した。

当日は、カトリック東京大司教区アレルヤ会会長で同女性部会部会長の森脇友紀子氏のあいさつに続き、同女性部会委員で清泉女子大学教授の松井ケティ氏と同大学大学院生の想本絵理氏がファシリテーターを務め、ワークショップを実施した。

松井氏は冒頭、最近発生した若者による凄惨(せいさん)な事件に言及し、その多くは、親子間のコミュニケーション不足や若者の自尊心喪失に起因しているとの見解を示した。さらに、人は自らの存在を大切に思えることで、他者を尊重できると説き、子供が幼い頃から家庭で自尊心を高める子育ての必要性を語った。

また、親の言動が子供の心に大きく影響すると強調。子供に対し、親は言葉や態度、スキンシップで“愛”を伝え、子供をありのままに受容していくことで、子供の自己肯定感が育まれると語った。

その上で、子育ての中でコンフリクト(意見や要求の不一致)が生じた際には、子の立場に立ち、その思いや考えを受けとめ、互いに納得するまで建設的に話し合う努力が大切と指摘した。

この後、グループごとに、相手の立場に立って他者の思いや気持ちなどを理解するワーク「理解へのかけ橋」などが実施された。参加者は、子供の心を理解し、要求を受けとめ、互いが納得できる解決策を導き出す手法を学んだ。