米・オールソウルズ教会の一行が来日 本会広島教会の会員と交流

ユニテリアン・ユニバーサリスト協会(UUA)オールソウルズ教会(米国・ワシントン)の一行25人が11月13日から15日まで、立正佼成会広島教会を訪れた。

オールソウルズ教会は第二次世界大戦後、広島市の小学生に文房具などを贈り、返礼として広島の小学生らが絵を贈った。その後、オールソウルズ教会に保管されていた広島の子供たちの絵が偶然見つかり、交流が続いている。来日に際し、親交のある本会が受け入れを担った。一昨年11月には、広島教会の会員26人がワシントンのオールソウルズ教会を訪れ、交流している。

一行は13日、広島教会道場で行われた「文化交流会」で、会員の手ほどきを受けながら、書道や折り紙、着物の着付け、茶道を体験した。

広島平和記念公園を訪れたオールソウルズ教会の一行

翌14日には、交流のある同市立本川小学校を訪問。音楽交流会に臨み、同校6年生のリコーダーや中太鼓、シンバルなどの合奏に耳を傾けた。オールソウルズ教会のメンバーも手話を交えて米国の歌など3曲を披露した。

交流会終了後、一行は会員の案内で、広島平和記念公園にある原爆犠牲者の慰霊碑を巡り、その冥福を祈った。午後には、平和記念資料館を見学した。

広島教会では、被爆体験を聞き、日米両国の参加者が感想を発表し合った

さらに、広島教会道場に場所を移し、「グループ学習」が行われ、広島教会の会員4人が自身の被爆体験を語った。「資料館を訪れて、戦争に対する怒りや悲しみを感じた」「米国で、平和と戦争について伝える方法を変えていきたい」など、日米両国の参加者が感想を伝え合った。あいさつに立ったオールソウルズ教会のロバート・ハーディス上級牧師は、「今後も、UUAと佼成会のメンバーで、さまざまな話し合いの機会が持てたらうれしい」と述べた。

このほか、一行は13、14の両日、広島教会会員宅にホームステイ。受け入れ家族と食事を共にし、互いの文化について語り合った。

なお、広島教会訪問に先立つ11日朝には、東京・杉並区にある大聖堂と開祖記念館を見学した。