東京佼成ウインドが文化庁の事業に参画 小・中学生と共演

また、同事業の特徴の一つに、楽団との共演が用意されている。この公演の前に、事前指導が設けられ、6月28日に3人の楽団員と指揮者が敦賀南小学校を訪れ、鼓隊クラブのメンバーに演奏、全校児童に歌唱の指導を実施。当日、練習の成果が発表された。

鼓隊クラブの児童とTKWOが共演

学校の授業の一環で活動している鼓隊クラブのメンバー38人は、鉄琴や小太鼓、キーボードなどで、TKWOと共演。鉄琴を演奏していた小学6年生の女子児童は、「普段、一緒に演奏することのない楽器と共演ができて、とても貴重な体験になりました。今回の経験を、これからの演奏活動に生かしたいと思います」と、真剣なまなざしで語った。

鼓隊クラブ顧問の常田靖子教諭(37)は、「クラブでは、6年生が、下の学年の児童に演奏の仕方を教えてきましたが、今回、プロの演奏家に一から教えてもらい、とても上達しました。来て頂いて、子供たちは喜んでいます」と語った。

演奏会ではさらに、全校児童349人が、TKWOの伴奏で「翼をください」を合唱。小学4年生の男子児童は、「練習ではピアノだけでしたが、本番はたくさんの楽器の音が後ろから聞こえて、すごかった。その中で歌うことができて、とても楽しかったです」と笑みを浮かべた。