開祖さま入寂会 師の求めたるところを求めて

一乗宝塔

庭野日敬開祖の祥月命日にあたる「開祖さま入寂会(にゅうじゃくえ)」が10月4日、大聖堂(東京・杉並区)はじめ全国各教会で行われた。大聖堂には67教会から約3500人が参集した。

大聖堂の式典の模様はインターネットを通じ、全国の教会はじめ各拠点に配信された。庭野開祖の遺徳を偲(しの)ぶとともに、「追慕」「讃歎(さんたん)」「報恩感謝」の思いを深め、仏道精進を誓願した。

大聖堂の式典に先立ち、庭野開祖の「お舎利」が奉安されている一乗宝塔で、「開扉(かいひ)の儀」が執り行われた。会員が見守る中、庭野日鑛会長の手により、一乗宝塔の扉が開かれ、庭野会長、庭野光祥次代会長、川端健之理事長が献花台に花を手向けた。

式典では、大聖堂にサヌカイトの音色が響く中、それぞれが庭野開祖と向き合う「対話の時間」が設けられた。光祥次代会長を導師に読経供養が行われ、庭野会長名の「報恩讃歎文」が奏上された。次いで、大分、舞鶴、福岡教会長を務めた、佼成三和会の飯澤一雅さんが『開祖さまを偲んで』と題し、体験を発表した。

舞鶴教会長在任中に比叡山延暦寺に参拝し、山田惠諦・第二百五十三世天台座主に、自らが立正佼成会の会員であることを告げると、山田座主から「庭野先生のお弟子さんですか。あなた方は本当にお幸せですね」と声を掛けられたエピソードを詳述。さらに、多くの人を法によって救済する庭野開祖をたたえる山田座主の言葉から、師の偉大さを改めて教えられたと語り、当時の感動を振り返った。教会長退任後には、精力的に国際布教に努め、共に布教伝道に取り組んだ会員の努力が実り、バングラデシュやインド・コルカタ、ブッダガヤなどに法縁が広がったと報告した。

法話に立つ庭野会長

この後、庭野会長が焼香を行い、法話に立った。この中で、中国の歴史上の政治家である謝安という人物が、妻に語ったわが子の教育指針について紹介。謝安は、子供を叱りつけたり、しつけとして叩(たた)いたりするのではなく、自身の日常の姿勢を見せることで教育を行ったとし、「開祖さまも自宅での読経供養をはじめ、毎日の規則正しい生活、行動を通して、私たちに仏教徒としての生き方を教えてくださいました」と、庭野開祖の姿勢と重ねた。

また、「師の跡を求めず、師の求めたるところを求めよ」との言葉を挙げた上で、「仏教徒である私たちは、釈尊から何を願われ、望まれているのか。そして開祖さまが本当に願われて、求められたことは何かと考えることが大切」と説示。「万人が救われるようにというのが、仏さま、開祖さまの願いです」と強調し、師の願いに沿って精進する重要性を説いた。