その上で、昨年にノーベル平和賞を受賞した「核兵器廃絶国際キャンペーン」（ＩＣＡＮ）をはじめ、核軍縮を政策に反映させるための国会議員による国際ネットワーク「核軍縮・不拡散議員連盟」（ＰＮＮＤ）、核兵器と戦争の廃絶を目指す科学者による「日本パグウォッシュ会議」との連携を報告。これによるシンポジウムや連続講座などの啓発活動やアドボカシー運動の実施案を発表した。

一方、気候変動タスクフォースは、地球温暖化対策を目的に、昨年、埼玉・所沢市内で始動した「いのちの森づくりプロジェクト」の進捗（しんちょく）状況を詳述。竹の伐採、下草刈りといった整備が完了し、来年度から本格的に植林が始まると報告した。

また、和解の教育タスクフォースは、今年度から開催している「平和と和解のためのファシリテーター養成セミナー」（全１０回）の継続を、難民問題タスクフォースは来年度もシリア難民を留学生として日本に受け入れることをそれぞれ説明した。

東日本大震災復興タスクフォースと熊本震災復興支援タスクフォースは、来年度で活動を終了すると発表。今後は、地元の諸団体に活動が引き継がれるとともに、宗教者が被災地域で取り組むべき新たな活動が模索されることになる。各タスクフォースの提案は全会一致で承認された。

理事会ではこのほか、昨年８月２５日から３０日まで中国で行われた「第１回日中宗教指導者交流」の内容、常設機関の取り組みや今後の予定が報告された。理事会での承認事項は、評議員会で全て了承された。

この後、法輪閣大ホールでの「新春学習会」に続き、第二団参会館で「新春の集い」が催された。