唯仏与仏(16) 立正佼成会 庭野日敬開祖法話

いま、人類にとって最大の問題は、地球環境の危機です。これを解決しなければ、そう遠くない将来に地球も人類も破滅するだろうと危惧(きぐ)されています。それを解決するのは何かといえば、とくに先進諸国の人びとの「貪欲(とんよく)」を抑制することです。「物質的にもっと繁栄したい」「もっと安楽に、もっと便利に生活したい」という「貪欲」が、現在のような環境危機を生み出したのです。

法華経には、そのことがちゃんと説かれています。「譬諭品(ひゆほん)」に「諸苦の所因は 貪欲これ本なり 若し貪欲を滅すれば 依止する所なし」とあります。※1

(『庭野日敬平成法話集1 菩提の萌を発さしむ』の一節を抜粋して掲載します。今回は同書87ページから)

※『庭野日敬平成法話集1 菩提の萌を発さしむ』について
佼成出版社ウェブサイト https://www.kosei-shuppan.co.jp/book/b358914.html

※1「諸苦(しょく)の所因(しょいん)は 貪欲(とんよく)これ本(もと)なり 若(も)し貪欲(とんよく)を滅(めっ)すれば 依止(えし)する所(ところ)なし」