【精神科医・名越康文さん】虚しさが癒える道筋は仏教にある
人間を含めた全ての生物は「死」を避けられない。やがて迎えるいのちの終焉(しゅうえん)を前に、「人はなぜ生きるのか」との問いに答えを持たないことが、漠然とした空虚感や不安の根底にあると仏教に造詣が深い精神科医の名越康文さんは指摘する。「解決の糸口は仏教にある」と語る名越さんに、虚(むな)しさを解消し、充実した生き方をするためのヒントを聞いた。
「バチカンから見た世界」(165)文・宮平宏(本紙バチカン支局長)
3宗教間の融和なくして中東和平は実現できない(14)—ガザでの停戦を守れないネタニヤフ政権の内実—
イスラエルのネタニヤフ首相は3月18日、パレスチナ自治区ガザを実効支配していたイスラーム組織ハマスが、イスラエル人の人質を解放しないため「ガザでの軍事作戦を全面的に再開」したと述べ、同地区での大規模な攻撃を行った。一方で、同国のイツハク・ヘルツォグ大統領は、「私たちの眼前で起こっていること(軍事作戦の再開)に対する深い動揺」を表明した。この大規模な軍事作戦の再開によって、既に子どもたちを含む600人を超える死者が出ており、2023年10月の戦闘開始以来の累計死者数は5万21人(パレスチナ自治区保健局)となった。
令和7年次「ドリーム・ギフト」実施概要
「ドリーム・ギフト」は、紛争下で厳しい生活を余儀なくされた子どもたちに心を寄せて「一食(いちじき)を捧げる運動」(一食運動)を実践し、必要とされているものと一緒に、幸せを祈って書いた手紙(メッセージカード)を届ける活動です。