2024年09月05日 寄稿(連載) 利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割(89) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授) 死者とお盆 日本の民間信仰では、お盆には、縁のある死者が地上に戻ってきて、生きている人々と交流ができると信じられている。だから、日本人はこの時期にお墓参りをし、お供えをして、死者に対して祈る。この慣習は、今でもかなり受け継がれている(拙著『神社と政治』角川新書、2016年、第5章)。 続きを読む « 前へ 1 2 3 4