「新・学生の船2017」 長崎市平和公園や韓国・慶州ナザレ園などを訪問

一行は10日、長崎市の「原爆落下中心地公園」で慰霊供養を厳修した

大型客船に乗船し、船中や寄港地で学びを深める「新・学生の船2017」が、8月3日から12日まで実施され、立正佼成会の31教会から学生部員ら96人が参加した。

2回目となる今年次は、秀島康郎中部教区長を名誉団長に、全国大学生塾の塾生11人が隊長となり、中学・高校生の班をまとめた。双方の思いやりや敬いの気持ちを醸成する「ブラザー・シップ」が特徴だ。また、世界各国の一般乗船者との出会いから、社会性を身につけ、信仰者としての自覚を養い、寄港地での学習を通し本会の活動や平和の尊さを学ぶことを目的としている。

大型客船「ダイヤモンド・プリンセス」の前で

横浜港を出発した一行は、7日、青森・東津軽郡平内町の松緑神道大和山を訪問。本会は、1975年に同教団の「一食(いちじき)を捧げ 一欲を節する運動」に賛同し、「節食運動」(80年に「一食を捧げる運動」に改称)を提唱した。当日は、田澤清喜教主から「相手がいるおかげで一欲を捧げさせてもらえる」という「一食を捧げ 一欲を節する運動」の精神を学んだ。8日、秀島名誉団長が船内教育を行い、9日には韓国・釜山に寄港。本会一食平和基金の拠出先の一つである「慶州ナザレ園」を訪問した。同施設は戦時中に韓国人と結婚した日本人女性が生活しており、交流を通して、今ある生活への感謝や故郷への思いを分かち合った。また、10日には長崎市平和公園で慰霊供養を行った。