「開祖さま入寂会」で庭野会長が法話 宇宙の一切合切が親戚と受けとめ(動画あり)

聖壇上で庭野会長の「報恩讃歎文」を奏上する光祥次代会長

立正佼成会を創立した庭野日敬開祖に報恩感謝の誠を捧げる「開祖さま入寂会(にゅうじゃくえ)」が10月4日、大聖堂と全国各教会で挙行され、大聖堂には会員約1900人が参集した。

当日の様子(クリックして動画再生)

式典に先立つ午前8時13分、庭野日鑛会長は、庭野開祖の「お舎利」が奉安される一乗宝塔で「開扉(かいひ)の儀」に臨んだ。献花後の「お言葉」で庭野会長は、「開祖さまのご入寂から26年が経ちます。こうして毎年開扉の儀を行って、皆さまにお参りをして頂き開祖さまは喜んでおられると思います」と述べた。

9時の開式の後、式典では「開祖さまとの対話」の時間に続いて読経供養が行われ、導師をつとめた庭野光祥次代会長により、庭野会長の「報恩讃歎(さんだん)文」が奏上された。

この後、加藤享重(みちえ)元教会長(84)=杉並教会=が体験説法を行った。加藤さんは、渋谷教会長を務めていた1995年、同教会を訪れた庭野開祖から「多くの人の幸せを願って、世界中の人々をお救いして頂きたい、常精進をしてください!」と背中を押されたことを述懐。その言葉を胸に、教会長として会員と布教に邁進(まいしん)してきたと語り、「数々のご縁に導かれて、信仰者として有り難い体験、学びを頂き感謝でいっぱいです」と語った。

法話に立った庭野会長は、工学博士の森政弘氏の著書『心眼』を引用するかたちで、両親、祖父母から受け継いできた遺伝子によって人間の心臓は動き出すことを説明。そうした命のつながりを遡(さかのぼ)っていくと、原生動物のアメーバ、さらには原子や中性子にまでたどり着くと話し、途中で子孫が途絶えれば人類は地球上に存在していないと伝えた。

また、宇宙を形づくり、動かしている根本の力が存在し、それを仏教では「空(くう)」と教えていると明示。いのちは永遠の過去から永劫(えいごう)の未来へと受け継がれていく宇宙の大生命そのものであり、宇宙の一切合切が親戚であると受けとめて、「日頃から感謝をし、一生懸命に生きていけば開祖さまも喜んでくださると私は確信しております」と述べた。