光祥次代会長バチカンへ――詳報(動画あり)

バチカンのクレメンスホールでローマ教皇レオ十四世との特別謁見が行われた
新ローマ教皇レオ十四世の就任ミサの会場となったバチカンのサンピエトロ広場は、世界中から参集した何十万というキリスト教徒で埋め尽くされていた。5月18日、庭野光祥次代会長はミサに参列するため、諸宗教の指導者らと熱気溢(あふ)れる広場を訪れた。
カトリック総本山、サンピエトロ大聖堂の正面にミサのための祭壇が特設され、四方を枢機卿や司祭、世界各国の要人らの席が囲んでいた。その右奥、大聖堂真下の広場全体を見渡せる場所に、諸宗教の席はあった。
「開祖さまが60年前に第二バチカン公会議に招待を受けたところから、私たち立正佼成会は諸宗教対話・協力を大切にしてきました。開祖さまのご尽力はもちろんですが、開祖さまの願いを継承してくださった先輩方、共に歩んでくださった会員の皆さまのおかげさまで、今この場にいられるのだと、縁の大切さをかみしめると同時に、とても誇りに思いました」と光祥次代会長はかみしめる。
午前10時に始まった就任ミサは約2時間にわたり行われた。世界中の信徒に向けてメッセージを述べるレオ十四世の、凜とした後ろ姿を、光祥次代会長は最前列の席で見守った。「教皇さまの目の前に何十万人という信徒さんがいて、皆さんお祝いをしていて、その一人ひとりのために自分の人生を捧げるのだと、教皇さまが決心をなされているように感じました。一人の人間である教皇さまが、誰かのために生きていくということを受け入れる場に同席できて、とても感慨深い、有り難い時間でした」。
翌19日、光祥次代会長はレオ十四世との謁見(えっけん)のためバチカンのクレメンスホールに向かった。会場には、キリスト教諸教派、ユダヤ教、諸宗教の指導者約150人が参集。レオ十四世は時間をかけて一人ひとりと言葉を交わし、握手をした。
光祥次代会長はイタリア語で「お忙しいと思いますが、お元気ですか?」と教皇の体調を気遣うと、教皇は「大丈夫です」と笑顔で応答した。また、日本の仏教教団から来たことや祖父である庭野日敬開祖と教皇パウロ六世との出会い、本会が宗教協力を大切にしていることなどを伝え、最後に、庭野日鑛会長から託された「お祝いのメッセージ」を直接手渡した。
謁見を終えた光祥次代会長は、「私たちにとって教皇さまと出会う今日は特別な日で、そんな私たちを大切に迎え入れて、真摯(しんし)に向き合ってくださる教皇さまのお姿が印象的でした。本会でも、教会長さんはじめ支部長さんやいろいろなお役の方が、苦を抱えた人々と出会ってくださっています。私もより一層、目の前の一人ひとりと丁寧に出会っていきたいと感じました」と話した。
- バチカン市国 ローマ教皇レオ14世就任ミサ
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