福岡教会「会長先生米寿祝賀のつどい」 “私の会長先生”と呼べる喜びを

米寿を祝した「お菓子のバースデーケーキ」。参加者は庭野会長に思いを馳せ、それぞれが持ち寄った菓子を特製容器に詰め込んだ

“私の会長先生”と呼べる喜びをかみしめよう――。スローガンのもと、3月20日、庭野日鑛会長の米寿を祝う集いに300人以上が教会に詰めかけた。福岡教会では、集いを「会長先生と新たに出会う場」と位置づけ、準備にあたってきた。

奉祝プログラムで注目を集めたのは「お菓子のバースデーケーキ」。華やかに飾り付けられた円筒型の容器に、全参加者が〈会長先生の好まれそうなお菓子〉を思い浮かべて持参したクッキーやチョコなどを詰めていった。法座席に巨大な二個のバースデーケーキが出現すると拍手が湧いた。

この瞬間を万感の思いで見守ったのは、青年婦人部長(41)。“ケーキ作り”を婦人部で担うことが決まると、メンバーと庭野会長の著書『すべてはわが師』を読み、青年期の庭野会長が抱いた苦や葛藤について語り合った。

「会長先生も私たちと同じように苦悩していたことを知って身近に感じるとともにとても励まされました。皆と準備を進めながら日頃の思いを伝え合うことができ、婦人部の結束も強くなりました」と青年婦人部長は話す。

ケーキの制作後には、青年部代表2人が「感謝の言葉」を発表。高校部員(17)は3月初旬に参加した菅沼練成に触れ、「唱題修行に取り組む中、いろんな思いが頭に浮かびました。くよくよと過ごすのではなく、どんなことも貴重な経験と受けとめ、楽しむ気持ちで挑戦したい」と誓った。青年部長(46)は「見栄(みえ)・体裁が人一倍強く、人を否定的に見てしまう自分を見つめ直せたのは信仰を得たおかげでした」と感謝し、庭野日敬開祖から庭野会長に引き継がれた教え、サンガのぬくもりを若い世代に伝えたいと述べた。

特別講師の庭野統弘氏が登壇すると、会場はこの日一番の拍手に包まれた=写真。統弘氏は、“普段の会長先生”の姿を語った。庭野会長が法話で取り上げる文章について、日々の読書で感銘を受けた一節を書き留め、音読して備えていると話し、「ご自身が心から素晴らしいと思うからこそ、会長先生は『これはどうですか?』と、お分けしてくださるのです。会長先生のように、“こんな生き方をしてみたい”と触発され、人生の糧となるような文章に出合っていくことが大切ではないでしょうか」と投げかけた。

また、庭野会長の教育思想が詰まった芳澍女学院情報国際専門学校を紹介。建学の精神「悲智円満」には創立者の庭野会長の深い願いが込められていると語り、「会長先生と出会え、人間として成長できる2年間ですので、多くの方に芳澍で学んで頂きたい」と結んだ。

集いでは、今年米寿を迎えた会員17人が映像を通じて感謝のメッセージを送付。登場者の一人(88)は機関誌「佼成」の「会長法話」を読み、心を見つめて夫婦仲の改善に努めたという。「私が優しくなれたのはご法話があったからこそ。夫を大事にします」とほほ笑んだ。