「アフリカへ毛布をおくる運動」の終了に伴いJBACが解散
「アフリカへ毛布をおくる運動」は昨年、活動の終了が発表され、国内での最後の毛布収集を終えた。それに伴い、同運動推進委員会(JBAC)による「第2回運営会議」が9月25日、オンラインで行われた。
同会議は、今年度の活動報告とJBACの解散公告などを決議するもので、認定NPO法人AMDA社会開発機構や認定NPO法人JHP・学校をつくる会をはじめとする構成団体に、後援や協力の団体を加えた計7団体から12人が出席した。本会からは、JBAC幹事を務める根本昌廣参務が参加した。
冒頭、開会挨拶を行った根本幹事は、1984年に始まった運動が、アフリカでの毛布配付を担うパートナー団体の協力と、国内で毛布の収集や提供に携わる人々の真心で支えられてきたことに謝意を表した。その上で、活動で培われた、アフリカの人々と共に平和を希求するという「意識のつながり」は、これからも大事にしたいと述べた。
運営会議では、今年度の事業報告として、「活動報告」「マラウイ・モザンビーク最終配付視察報告」(既報)「会計報告」「監査報告」の議案が審議され、全て承認された。
このうち、「マラウイ・モザンビーク最終配付視察報告」については、昨年度の同運動最終キャンペーンで集められた毛布の全てを、今年の3月から5月にかけて現地の人々に配付したことが発表された。
また、「JBACウェブサイトの維持管理」「解散の手続き」の審議も承認され、同ウェブサイト上での今年10月中の解散公告、サイトの数年間の維持が決定した。これらの決議をもって、JBACは解散した。
最後に、今年度のJBAC代表幹事を務めた認定NPO法人日本国際ボランティアセンター(JVC)の今井高樹代表理事が閉会挨拶を行った。今井代表幹事は、解散後も各団体の特性や団体同士の結びつきを生かす重要性について言及。現地の人々との関係性を、支援を軸としたものから対等に学び合うものへと変化させる大切さを述べた。