川内教会会員が池上本門寺を訪問 菅野貫首と面会
立正佼成会川内教会の会員約80人が6月30日、日蓮宗大本山池上本門寺(東京・大田区)を訪れ、菅野日彰貫首(日蓮宗管長)と面会した。本会本部渉外グループのスタッフ、地元大田教会の会員が受け入れを務めた。
「竹は節目から芽が出ます。その良い芽を出すための節を作るのが、節目の年の前年です。生き生きした芽が出て、丈夫な竹に成長するのです」。川内教会の発足40周年を控えた2013年、西利晃教会長は園浩一西日本教区長(当時)から、そう言葉をかけられた。同教会は来年、「節」となる発足50周年を迎えるにあたり、日蓮聖人入滅の霊跡である同寺を訪問。人々を救済するため法華経の広宣流布に努めた願いをかみしめた。
一行は、同寺大堂で「御開帳祈願」を受けた後、菅野貫首のあいさつに耳を傾けた。菅野貫首は、今年3月の「教団創立85周年記念式典」で祝辞を述べたこと、日頃から大田教会と親交を深めていることなどに触れながら、長年にわたる本会との交流に謝意を表した。
また、菅野貫首は自らの信仰の一端を披歴。自身の人生で最も苦しい時期であった学生時代、橋のたもとに座り「どうか私に生きる力を与えてください」と心の底から念じた時、「ここでくじけるではない。おまえにはまだまだ、たくさん力がある」と、日蓮聖人から心の中に語りかけられたと話し、「その時の感動を今も忘れることができません」と述べた。
さらに、大堂に格護された「御尊像」は、日蓮聖人の七回忌に造立され、現在に至る700年以上の間に「何千万回のお題目があげられた御尊像」と紹介。「どうか、この本門寺の御祖師様(御尊像)の霊気をお受け取りください」と語りかけた。
参拝後、女性会員(75)は、「大堂に入ってすぐ、荘厳な雰囲気に身震いしました。充満する日蓮聖人の霊気を全身で受け取り、今後も、〈サンガ(教えの仲間)と共に、いつまでも、人さまのお役に立ちたい〉との思いを新たにしました」と話した。また、女性会員(86)は、「御尊像を拝した時、日蓮聖人が入山のために12歳で親元を離れた時の気持ちに思いを馳(は)せて、涙が込み上げました。朝夕のご供養の際には、日蓮聖人が示された『孝養』(親への報恩)の大切さをかみしめて読経させて頂きます」と語った。
翌7月1日、一行は、大聖堂(東京・杉並区)での「観蓮会」「朔日(ついたち)参り(布薩=ふさつ=の日)」式典に参加。同教会で長年、文書布教部長を務める女性会員(75)が体験説法に立った。