明社中野区宗教者懇話会「いのちの尊さを祈る日」
立正佼成会中野教会が加盟する明るい社会づくり中野区宗教者懇話会の第21回「いのちの尊さを祈る日」式典が5月22日、3年ぶりに東京・中野区の真言宗豊山派新井山梅照院「大悲殿」で行われた。
同式典は、昭和20年に起きた東京・山の手大空襲の戦没者をはじめ、東日本大震災など全ての災害犠牲者への慰霊と世界平和の実現を願い、平成12年から毎年続けられてきた。コロナ禍でこの2年は中止していたが、今年は感染症予防に努めながら、人数を限定しての開催となった。
当日は、全員で黙とうを捧げた後、同懇話会の安藤文隆会長(真言宗豊山派金峯山東福寺住職)導師のもと慰霊供養が営まれた。献花に続いてあいさつに立った安藤会長は、「山の手大空襲では中野区でも400人以上の命が奪われました。今またウクライナで、無差別攻撃により多くの市民が犠牲になっています。戦争の不条理、愚かさを後世に伝え、平和のために祈り続けていきましょう」と語った。
最後に、同懇話会の稲子知義常任委員(解脱会中野支部長)が閉式の辞に立ち、「私たち宗教者にとって日々の祈りが大切です。平和への祈りの輪が広がった時に行動に移されていくと思います」と述べた。
参列した本会中野教会渉外部長(54)は「世界平和の実現のために、まず宗教者が心を一つにして祈りを捧げる大切さを発信したい」と感想を話した。