杉並社協に本会の倉庫を無償で貸し出し 地域に貢献、食品ロス削減へ

立正佼成会の所有する倉庫の一部が、6月1日から東京・杉並区の社会福祉協議会に無償で貸し出されることになった。これに伴い、5月25日、使用の目的などを定めた覚書を同協議会と交わした。今後、同協議会が関係団体と共に実施している「子ども食堂」などの食料庫として活用される。

現在、杉並区内には30を超える子ども食堂があり、コロナ禍の中でその数は増加傾向にある。背景には、子ども食堂が「食を通した居場所づくり」を掲げ、世代間交流や子育て支援など、地域の住民同士がつながる拠点としての機能を果たしていることが挙げられる。

子ども食堂の活動が社会に認知されるにつれ、運営団体には多くの食材が寄贈されるようになった。一方で、食材を保管する場所の確保が難しく、運営スタッフが自宅で保管するなど、対応に苦慮していた。そうした課題を解決するため、同協議会から施設利用の相談を受けた本会は、地域社会への貢献と食品ロスの削減を目的に、倉庫の一部の使用を許諾した。

貸し出された倉庫は、これまで、「開祖さま生誕会」といった大聖堂での教団行事に合わせて、各教会から奉納された米や野菜、果物などを保管していた。