「朔日参り」式典 ウクライナ情勢の平和的解決を祈願 庭野会長、縁起観示す

読経供養では、導師をつとめた光祥次代会長が「ウクライナ情勢 平和祈願供養」の式文を奏上した

3月1日、立正佼成会の「朔日(ついたち)参り(布薩=ふさつ=の日)」式典が東京・杉並区の大聖堂で行われ、庭野日鑛会長が法話を述べた。式典の様子はオンラインで会員に配信された。

式典では読経供養が行われ、導師をつとめた庭野光祥次代会長が「ウクライナ情勢 平和祈願供養」の式文を奏上した。続いて、南多摩教会支部長(57)が体験説法を行った。

支部長は、長男が3年前に難病を患ったことに触れ、母親としての心情を吐露。長男が自身の境遇を憂い、人知れず涙を流していると思うと、「悲しみに耐えられない時が幾度もある」と打ち明けた。

一方、勤務先の配慮で長男が自宅で仕事を続けられることや、医療・介助のサポート、家族やサンガの温かい支えに感謝を深められたことを披歴。一瞬一瞬を懸命に生きる長男の姿から、普段の生活が当たり前ではないのだと思えたことを発表した。支部では孤独や不安を抱えた人にサンガ(教えの仲間)が一丸となって寄り添っていることも報告し、支部長として今後も温かい触れ合いを心がけていくと誓った。

法話に立った庭野会長は、体験説法の内容に触れながら、仏教で「苦」とは「思い通りにならないこと」を意味すると説明。特に「生老病死」の「四苦」は人間の宿命と説き、家族が病気になるのは悲しいことで、「私たちは一生の中で、そうしたいろいろなことを通して修行し、心の解決をさせて頂こうとしている」と述べた。

また、釈尊が説いた「縁起の法」に触れ、全ての現象は無数の原因や条件が関係し合って成立しており、独立して存在するものはないと説示。「縁起の法」により、人生は周りの人のおかげで成り立っていることが分かると述べ、自然の恵みをはじめ、多くのおかげで人間のいのちがあることを知り、感謝することが釈尊の教えの核心と説いた。

さらに、悲しむことは人間の情緒の最も尊い働きの一つであり、「人の悲しみをどうにかしてあげたいという思いから、仏さまのご法を人さまにお伝えしたいという心も起こってきます。仏さまの慈悲の心がそこに現れており、同じ心を私たちも持たせて頂いているのです」と述べた。